桜谷軽便鉄道は軌間15インチ(381mm)の実用ミニ鉄道、本物の鉄道の世界がここにあります。実際にマスコンやブレーキハンドルを握って運転できる。乗り込める。出張運転もやっています。

軌道線<自宅の建物周りに敷いた15インチの庭園鉄道>

大阪郊外の住宅団地「ときわ台」に建つ平凡な小住宅。そこに桜谷軽便鉄道 軌道線がありました。 住宅のまわりに架線柱が立ち並び、門を入るとナローの線路がある。 わずか3mの線路と1両の手押しトロッコからスタートしたこの鉄道ですが、廃線直前には、軌道延長75m、家屋のまわりをぐるりと回るエンドレスでした。
車輌はバッテリー機関車(BL)、ガソリン機関車(GL)、電気機関車(EL)、電車や客車、貨車など12両が在籍していました。
列車を運転するときは門扉を開け放します。すると軌道があらわれます。 架線は線路面からおよそ2メートルの高さに張られていますが、背の高い人ならば頭が接触しそう。もちろん電圧が低いので危険はありません。
軌道線の日常業務は、手押し台車による物品の搬送です。 軌道が家屋の回りを一周していますので、重量物を運ぶのには大変便利です。 ビール、お酒はもちろん、材木やブロック、鉄製の部品などが到着すると、 トラックから台車に降ろしてもらい、所定位置まで搬送します。
敷地面積は60坪。家屋の回りにはわずかの空間しかありませんでした。特に西側(勝手口付近)はガス給湯器・ゴミ箱などの脇をかすめるようでした。 家屋の四隅は急カーブですり抜けますが、まさに壁に接触せんばかりのきわどさ。それでも軌道系交通機関の強み、一度調整して通過できるようになればもう大丈夫。操縦ミスによる接触事故などは起こりません。 いずれにせよ 15インチ(381mm)ゲージだからこそできた軌道建設です。ちなみにカーブの最小半径は3mでした。
現在はほとんど面影は無くなって普通の住宅に戻っています。
廃線となった軌道線のご紹介はこちらのバナーからどうぞ。

  • 軌道線

  • 南山線<毎月第一日曜日には笑顔で溢れる15インチの創作鉄道>

    南山線(みなみやません)は電化複線で、デキ12号電気機関車、モハ1408号電車、10号木製電車、ED51号電気機関車 が就役しています。 鉄アレイ型のエンドレス軌道上に通過駅の『桜谷』駅と『風の峠』駅を設置し、一周約3分で走行します。
    2001年8月11日に開通し、現在の桜谷軽便鉄道の活動はそのほとんどがこの南山線で行われています。
    毎月第一日曜日に運転会を開催し、大人も子供もここに集い楽しい時間を共有しています。

    南山線の今 月例運転会の様子は南山線のページをご覧ください。

  • 南山線
  • 軌道線のおもひで


    記念すべき動力車1号機、京都市電風3号機
    門に顔を出した7号機、ビール運搬車

    勝手口付近、門入って左の待避線付近の4号機

    門入って左の待避線付近、極めて狭い旧桜谷駅ホームの新車デハ6と旧201

    裏庭付近の新車デハ6、初の電気機関車は凸型 5号機

    トラバーサもありました。ターンテーブルも実用。