軌間15インチ(381mm)の実用ミニ鉄道。本物の鉄道の世界がここにある。実際にマスコンやブレーキハンドルを握って運転できる。乗り込める。出張運転もある

軌道線の詳細

2000年6月時点での軌道概要を紹介します。
レールは6Kg/m、軌間は381mm、軌道延長は本線約46m・側線約29m
側線の一部を除き、架空単線式の直流30V電化でした。


◆軌道は住宅を囲むようにエンドレス形状に敷設しています。
庭の南東隅が最後まで残った工事区間ですが、1998年5月5日に開通しました。
庭の東側を専用軌道で約10m進むと門扉付近に到達します。
門扉付近は鉄平石で舗装されており、路面軌道風になります。
玄関脇を過ぎるといくつかのスイッチ(転轍機)が見え、作業場となります。
この付近が本軌道を最初に敷いた地点で、「起点・0m」としています。
つき当りの窪地(凹地)には扇形のセクタープレート(車輌を入れ替える設備)があり、側線に接続しています。
凹地を大きくカーブした木橋で渡ると、勝手口へ続く併用軌道となります。
やがて専用軌道に戻り、5m程でまた分岐があります。以前は直進側のみですぐ終点でしたが、現在は左分岐側が本線です、半径3mのカーブで左へ90度まがると南庭へ出ます。
南庭には、デハ6号電車の車庫を兼ねた唯一の駅「桜谷駅」を設置しています。
桜谷駅を通過して進むとやがて露地にさしかかり、急なカーブで左に曲がると最初の地点に戻ります。



■軌道の様子

●東側の専用軌道
東側カーブ_東側軌道_東側軌道
約10mと短いが、木立の中を走る風情が軽便風である。

●自動転轍機
自動転轍機(正位) 自動転轍機操作盤 自動転轍装置
約3mの有効長をもつ側線への分岐には自動転轍機を設置した。操作は玄関寄りの門柱に取り付けた操作盤から行う。
(列車が停まると人が通れなくなり、転轍は遠隔操作でしかできなくなるのだ!)

信号(正位)_信号(反位)
転轍機に連動した信号を設置。割り出しができない構造のポイントであるため、誤進入は即ち脱線事故となる。信号の確認は重要だ。

●玄関を横切る
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家の正面を堂々と横切る列車。アプローチ(門扉から玄関を結ぶ通路)との併用軌道になっている。

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二階から眺めた併用軌道。鉄平石にグラインダーで溝を掘りレールを収めているが、相当な難工事区間であった。

●作業場(検車線)
作業所への分岐__
玄関脇をぬけると側線が分岐し、作業場となっている。2線分を上屋で覆い、工作機械や道具類が所狭しと並べられている。
作業所へ入るためのスイッチ(転轍機)は2線分あるが、転鉄てこは簡易型であるため操作は少々重い。

●変電設備
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作業所内に設置したミニ変電所。家庭用電灯線AC100VをDC30Vに変換し、電車線に供給している。

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変電所から電車線に接続する部分。低圧とはいえ絶縁はきっちり行わねばならない。架線を吊す碍子は市販品を使用。

●転轍機
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本線の分岐には、変形スタブ・スイッチ型転轍機を使用。トロッコ用の6キロレールとはいえ先端を尖らせるのは困難で、苦肉の策である。
転轍てこはローカル線や引き込線でよく見られる「だるま型転轍てこ」を採用。重りはスポーツ用品の「バーベル」である。

●セクタープレート
_セクタープレート
扇型に配置された3本の線路を切り替える「セクタープレート」。留置線へ車両を入れる際に使用する。

●西側の併用軌道
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西側の併用軌道。ガス給湯器やポリペールの脇を抜け、バルコニーをくぐり、勝手口を過ぎると専用軌道となる。左へ分岐していくのが本線。

●ガソリン機関車庫
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西側線の突き当たり(直進側)には「ガソリン機関車4号機」の車庫がある。主庭からの景観に配慮して地味な色合いにした。

●南側の軌道と桜谷駅

_桜谷駅1_桜谷駅2_
半径3mのカーブで南庭に入ってきた軌道は、デハ6号電車の車庫を兼ねた「桜谷駅」に進入する。
桜谷駅を出ると、軌道の周囲に庭木が茂った緑のトンネルになった。この区間をガソリン機関車の牽く列車で通れば、ほのかに森林鉄道のイメージが浮かぶ。
写真右の奥手のカーブを抜ければ、東側の軌道に戻る。エンドレス路線である。

軌道線のおもひで


記念すべき動力車1号機、京都市電風3号機
門に顔を出した7号機、ビール運搬車

勝手口付近、門入って左の待避線付近の4号機

門入って左の待避線付近、極めて狭い旧桜谷駅ホームの新車デハ6と旧201

裏庭付近の新車デハ6、初の電気機関車は凸型 5号機

2000年4月まではトラバーサもありました。ターンテーブルも実用。

軌道線最後の様子/最後まで残ったデハ6による臨時運行