花巻電鉄風デハ6号電車は、車輪径125mmの2軸ボギー台車を履いた全長1800mmの桜谷軽便鉄道初のボギー車です。
車内は定員3名のロングシートです。モーターは58W×2基(1台車=1モーター)で、ポールにより直流30Vを集電して走ります。ボギー車両ならではのゴトンゴトンという軌条音、ガガーッ、キーンというきしみ音も本格的です。
コントローラは多段ノッチ式制御を採用しています。ブレーキは、明治頃の電車に特徴的な「手巻き式」です。真鍮製のハンドルをぐるぐる回してその回転力を床下に伝え、鎖で制動靴を引っ張るという制動方式です。
制動靴はスプリングにより通常「緩め」状態になっているため、ハンドルを手からはなすと勢いよく回転して元に戻ってしまいます。そのため、足下に「ラッチ」機構が付いています。
このようなブレーキ装置は、現在では動態保存されている「京都N電」などに見ることができるのみです。
デハ6号電車は架線集電方式であるため南山線には入線できず、軌道線に配置されています。公式の運転会が南山線に移っているため動く機会が少なくなっていますが、それでも時折”吊り掛け風”モーター音を響かせて狭い庭を走っています。